Amazon Linux ルーティングの変更方法

今回はAmazonLinuxのルーティング変更の方法についてです。
VPC-subnetのルーティングでなく、インスタンス自身のルーティングを変える方法です。
ルーティングの変更方法はOSによって異なります。
windowsとLinuxOSでも大きく異なりますが、LinuxOSの中でも若干異なります。
AmazonLinuxということでRedHat系のOSですが今回紹介するのはAmazonLinux特有のやり方です。
amazonLinuxでは各ネットワークカードの設定を下記のディレクトリに管理しています。
/etc/sysconfig/network-scripts/
これらのファイルを書き換え、ネットワークを再起動することで設定が反映されます。
この変更方法はOSの再起動が行われても永続的な変更を実現するものなります。
（コマンド「route add等」で設定を変更した場合はOSの再起動が行われると設定が元に戻ります。）
今回はルーティングのメトリックについて永続的な変更を行いました。
下記の(a)のルーティングについてメトリックを10050に設定します。
①ルーティングの確認

$ route
  Kernel IP routing table
  Destination     Gateway             Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
  default         ip-172-XXX-XXX-XXX. 0.0.0.0         UG    0      0        0 eth0  <=(a)
  default         ip-172-XXX-XXX-XXX. 0.0.0.0         UG    10000  0        0 eth5
  instance-data.a *                   255.255.255.255 UH    0      0        0 eth0
  172.XXX.XXX.XXX ip-172-XXX-XXX-XXX. 255.255.255.0   UG    0      0        0 eth5
  172.XXX.XXX.XXX *                   255.255.255.0   U     0      0        0 eth0
  172.XXX.XXX.XXX *                   255.255.255.0   U     0      0        0 eth5

②eth0の設定書き換え

$ sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

一番下の行に「METRIC=10050」の記述を追加します。
③書き換えた設定の確認

$ cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
  DEVICE=eth0
  BOOTPROTO=dhcp
  ONBOOT=yes
  TYPE=Ethernet
  USERCTL=yes
  PEERDNS=yes
  IPV6INIT=no
  PERSISTENT_DHCLIENT=yes
  METRIC=10050

④ネットワークの再起動

$ sudo /sbin/service network restart

⑤変更後のルーティングを確認

$ route
  Kernel IP routing table
  Destination     Gateway             Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
  default         ip-172-XXX-XXX-XXX. 0.0.0.0         UG    10050  0      0   eth0
  default         ip-172-XXX-XXX-XXX. 0.0.0.0         UG    10000  0      0   eth5
  instance-data.a *                   255.255.255.255 UH    0      0      0   eth0
  172.XXX.XXX.XXX ip-172-XXX-XXX-XXX. 255.255.255.0   UG    0      0      0   eth5
  172.XXX.XXX.XXX *                   255.255.255.0   U     0      0      0   eth0
  172.XXX.XXX.XXX *                   255.255.255.0   U     0      0      0   eth5

以上でメトリックの変更が完了しました。
ルーティングの追加や削除も同ディレクトリ内で設定変更ができそうです。